#8【常勝軍団を支えた扇の要の“真剣勝負”】山村将之選手

 常勝と呼ばれるチームには必ずと言ってよいほど名捕手の存在があるのではないか。誰もが認める名捕手としては古田敦也が記憶に新しく、5度のセ•リーグ制覇、4度の日本一とヤクルトの黄金時代を支えた。そんな古田敦也と同門・同ポジションの球歴を持つのが山村将之選手(31)だ。

 「高校1年生までは投手でしたが、2年生の時に捕手に転向しました。捕手になってからは相手チームの分析に人一倍時間を費やしました。勝つためにどうすればいいか、相手を研究し尽くした上で戦略を練っていましたね。」
山村選手は兵庫県出身。神戸甲南ボーイズを経て神戸国際大学附属高校に進学し、扇の要としてだけではなく約120人の個性派集団をまとめる主将としてチームを牽引した。大学は名門立命館大学で、ここでも主将として活躍。関西学生野球リーグ制覇と共に自身もベストナインに輝いた。その後、社会人のJFE西日本に入部。都市対抗2回、日本選手権2回出場するなど捕手として常勝軍団を支え続けた。

 JFE西日本を退部後は、東京バンバータに所属。転勤に伴い、現在は京都を拠点に活動するSAMURAIで汗を流している。
「SAMURAIにはボーイズリーグ時代の同級生の誘いを受けて加入しました。社会人野球や東京バンバータ時代に培った野球勘や、勝つためにどうすればよいかといったことをチームに伝えて欲しいと言われています。今は若手中心で発展途上のチームなのでここから勝てるチームを作っていきたいですね。本気で全国制覇を目指しています。
また、チームとしてはただ野球をするだけでなく、地域貢献や応援してもらえるチーム作りを大事にしています。能前監督のもとSAMURAI系列の少年野球チームの立ち上げも計画しているので、子ども達の育成にも貢献していきたいですね。
最後に、草野球というとどうしても和気あいあいというイメージがあるかもしれませんが、平日にも各メンバーがそれぞれ自主練習を行うなど、大人として本気で取り組んでいます。正直、本気度は高校野球に負けず劣らずだと思います。”草野球=遊び”ではなく、”草野球=大人の真剣勝負を楽しむ場”であることも広めていきたいですね。」
常勝軍団を支えた扇の要が、“真剣勝負”で全国制覇を目指す。

主な球歴神戸甲南ボーイズ-神戸国際大学附属高等学校(主将)-立命館大学(主将)-JFE西日本-東京バンバータ-SAMURAI
(関西学生野球連盟ベストナイン(捕手)、大学野球日本選手権出場、都市対抗2回、日本選手権2回出場)

(2022/04/09)

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