#3【名門の主将が考える野球哲学とは?】中谷良也選手

 怪物たちがせめぎ合う甲子園で常に上位に顔を出し、優勝争いに食い込むチームがある。過去20回の出場で63勝12敗、優勝回数は実に8回を誇る大阪桐蔭高校である。そんな常勝軍団を束ねることは並大抵の事ではない。

 「高校に入学した初日の練習で、このチームで試合に出ることは無いなと感じました。」そう語るのは、大阪桐蔭で主将を務めた中谷良也選手(30)である。入部当初に実力差を感じたからこそ人一倍の努力を行うことができたのだろう。練習時間は早朝6時から夜11時半と誰よりも長く、ひた向きに打ち込んだ。1日も休まずに練習に参加したのは中谷選手1人だったという。
努力の甲斐あって、2年次には全国屈指の上級生を押しのけてスターティングメンバーに抜擢、2008年夏の甲子園優勝の立役者となる。上級生の頃には彼の野球に対する姿勢は誰もが認めるものとなり、名門といわれるチームを主将として牽引した。

 そんな中谷選手は現在ITリーグに所属するプロスペクターテクノロジーで汗を流しつつ、会社経営者としても奮闘している。
「野球を通して学んだことが大人になっても活きています。日本の野球文化の良し悪しの良しの部分である、“拘りをもって取り組むこと”は社会人としても非常に重要だと考えています。」
野球の世界で培った経験を存分に活かし、ビジネスの世界でも頂点を目指す。

主な球歴大阪泉北ボーイズ-大阪桐蔭高校-同志社大学-プロスペクターテクノロジー
(2008年夏の甲子園優勝、2010年春の神宮大会出場、関西学生野球リーグ首位打者1回、ベストナイン2回)

(2022/3/25)

草野球選手のためのSNS”Ballmates”でつながれます。